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スタッフブログ

アンビエントホームとお客様との家づくり日記をお届けします。

2020.08.07

パッシブデザインのお勉強-ミニ⑧-

こんにちは、専務の藤本です。
本日も、パッシブデザインに出てくる大切な言葉のお話をいたします。

今回は「熱貫流率(U値)」について。

熱貫流率(U値)
 熱貫流率とは、温度差がある空間(部屋の中と外など)を隔てる材料の熱の伝えやすさを表す数値です。
 数字が小さいほど熱を伝えにくく、断熱性能が高くなります。
 省エネルギー基準に適合するかどうかの「UA値」を計算する際に必要な数値です。

 熱貫流率(U値 )( W/㎡K)= 1/熱抵抗値R{厚み(m) ÷ 熱伝導率(W/mK) }

 ちょっと難しくなりますが、熱貫流率は熱抵抗値(R値)の逆数です。
 熱抵抗値は、材料固有の熱伝導率(λ値:ラムダ)と材料の厚みから割り出します。 

 UA値は、屋根・壁・窓・基礎から逃げる熱を合計して延床面積で割ったものでしたね。
 その「屋根・壁・窓・基礎」を総称して「外皮」と呼びます。
 外皮にはたくさんの材料が使われており、その材料一つ一つの熱貫流率を考慮して、外皮性能が計算されます。
 ですので、住宅の省エネルギー性能を考えるときには、この材料の熱貫流率が非常に重要になります。
 
 参考に、各種材料の熱伝導率を見てみましょう。
 各種材料の熱伝導率.jpg

 この表の数字が小さいほど、熱を伝えにくく、断熱性能が高い材料ということになります。

 ただし、数字の小さい材料を使ったから安心とは言えません。
 その材料を正しく施工できて初めて、材料の性能が発揮されます。
 ですので、「正しく施工できる職人さんの腕」も住宅の省エネルギー性能を高めるためには必要な要素となります。

 これから家づくりを検討されている方は、是非、工事中の構造現場もご見学いただけると幸いです。

 IMG_2221.jpg

上記写真は、8/8(土)・9(日)に完成見学会をするお家の工事中の写真です。
完成見学会のご来場もお待ちしております。

y.fujimoto

 

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