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アンビエントホームとお客様との家づくり日記をお届けします。

2016.06.16

テラリウム*

最近流行りのテラリウムをご存じでしょうか?!

テラリウムとは、ガラスなど透明な容器の中に植物を寄せ植えし、時にはフィギュアなどを用いて小さな自然空間を創り出すインテリアグリーンのこと*

手間もあまりかからないことから手軽な癒しアイテムとして人気なのです♪

鉢植えと違い、テラリウムは蓋つきの容器や口の小さな容器など比較的閉鎖的な空間で栽培することが可能です。

密閉された容器を室内の明るい場所に置いておくことで光合成が行われ容器内に水蒸気が発生、それを土が吸収して植物に与え、また水分が発生するという自然界と同じ循環が容器内で行われるからなのです。

そもそもテラリウムは、ウォードの箱と呼ばれていたそう!!

英国人ナサニエル・バグショー・ウォードは、外科医師であり、発明家でもあり、園芸家でもありました。

1829年頃、ロンドンの彼の庭園に生息していたシダ植物は、石炭を燃やした大気汚染で完全に侵されていました。

彼がよく観察すると、外にあるしおれたシダに比べ、ウォードが蛾などの繭を保管していたボトルの中では、シダの胞子が少しの肥料で発芽して、成長することを見つけました。

その後彼は大工に木製ガラス容器を組み立ててもらい、その中でもシダが成長することを探り当てたのです。

ウォードは自身の実験を公表し、1842年に発行した「On the Growth of Plants in Closely Glazed Cases(ガラス容器内での植物の成長)」の中で、その後の研究を綴っています。

このガラスの箱がウォードの箱と呼ばれ、小さな温室(テラリウム)でした!!

以後、大航海時代における植物採集に大いに役立つこととなり、また農産品の生産においても影響を与えました。

中国上海からたくさんのお茶の木を当時のイギリス統治下にあったインドへ船で輸送したり、ゴムの木をスリランカのセイロン島やマレーシアへ輸送。

現在にまで大きな影響を与えました!!

160616.jpgガラスの中の小さな世界に、大きな歴史があるのですねぇ(*^-^)

皆様も手軽に始められてはいかがでしょうか♪

16.06.16
oosawa

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